2020.09

(2020年10月のnoteから転記)

急に秋がきて、ワーイわたくし秋ってだいすき、と思ってるうちにどんどん寒くなってしまう。この素晴らしい季節のうちに夜に外でお酒を飲んだり公園でぼうっとしたりしたいのに、理由のないまま外にいることをどこかで厭う気持ちがあって落ち着かない。季節を取り逃してしまう。

9月に読んだ本(計4冊)

プリズン・ブック・クラブ-コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年/アン・ウォームズリー
百年と一日/柴崎友香
桐島、部活やめるってよ/朝井リョウ
やめる美容/友利新

プリズン〜 7月に読んだ、「パトリックと本を読む」と同じく、「掃除婦のための手引書」から派生して読んだ刑務所の読書会の話。こちらは、同じ刑務所での読書会をその毎回の課題本と絡めて章としている。全員幸せになってほしい… / 百年と一日 吉祥寺出身なので完全にだいすきな古本屋さんのこと思い出しちゃうんだけど、それは置いといて 物語の幹の部分というのか、これに肉付けして細かく描写を加えればそれぞれが物語として独立できてしまうような、そういう骨子の部分だけが淡々と描かれ、そのせいで翻って自分の周りを流れる時間や環境の全てに物語が含まれているという途方もなさに呑まれそうになる。柴崎さんあんまり得意じゃないんだけど、これはとても好きだったな / 桐島〜 マジで今更感ありますが…出た当初はちょっと読めなかったんですが 先日読んだ失踪の社会学に関する鼎談で、桐島〜は “曖昧な喪失に対して、急ごしらえで「曖昧な追悼」をしなきゃいけなくなった混乱を描いた作品” と話されていて、なるほどそうなのか、と思って読んだ なるほど 下にその鼎談のリンク貼ります、目次:失踪の形見で飛ぶと当該箇所に出ます / やめる美容 皮膚科医の先生なんですね、初めて知った。思い込んでる健康法を指摘してみたり、無駄になっている頑張りを指摘したりする美容本 

https://note.com/embed/notes/n25f57e2346e5

9月に読んだ漫画(計11タイトル)

【推しの子】/横槍メンゴ、赤坂アカ
青春シンデレラ/夕のぞむ
ブラッディ・マンディ/恵広史、竜門諒
2.5次元の誘惑/橋本悠
雪女と蟹を食う/Gino0808
カラオケ行こ!/和山やま
ベランダは難攻不落のラ・フランス/衿沢世衣子
うちのクラスの女子がヤバい/衿沢世衣子
制服ぬすまれた/衿沢世衣子
光の箱/衿沢世衣子
性教育120%/田滝ききき、ほとむら

推しの子 奇想天外すぎて大爆笑しちゃった そういう転生モノか〜!!めちゃくちゃ続きが気になっています / 青春〜 なんか最近よく広告出てない?気になって読みました、中身が26?とかのまま高校生をやり直すのでいろいろ当時気づけなかった周囲の機微に気付くという話でもあって面白いんだけど、いますごいネタバレしそうになったのでやめます / ブラッディ〜 なんで読んだのか忘れた 親友がまったく躊躇わずに人に向かって矢を放つのが怖すぎて心のどこかで黒幕を疑い続けましたが、違った / 2.5次元の誘惑 コスプレ系の漫画、読んでて面白いけど、たいがい”ちょっとエッチなハプニング続出だけどコスプレまたはキャラクターへの愛のあまり本人たちはそれに気付いてないぞ!”という空気を感じる… 悪者が出てこないタイプの漫画、好きなものを好きでい続けられる幸福について描かれている / 雪女と蟹を食う 蟹食べたい🦀 / カラオケ行こ! 和山やま先生〜〜〜!(手を合わせる) なんかもうここ数ヶ月毎月和山先生の作品をなにかしら読めていた状態なんですけど、こんな体にされてしまったら…新刊がない月は耐えられないのでは…? / ベランダは〜、うちのクラスの〜、制服〜、光の箱 ベランダは〜を読んだら良すぎて一気に他の作品も読んだ。小粋なんだよな…やさしさと残酷さがシャボンの膜のような薄さに隔てられて隣り合っているということをこんなにおしゃれに描けるのがすごい / 性教育120% 中高生と中高生じゃない人全員読んでくださいという気持ちになった

9月に観た映画(計10タイトル)

マトリックス/リリー・ウォシャウスキー、ラナ・ウォシャウスキー
ミッション:インポッシブル/ブライアン・デ・パルマ
フォーカス/グレン・フィカーラ、ジョン・レクア
search/アニーシュ・チャガンティ
ミス・アメリカーナ/ラナ・ウィルソン
シンプル・フェイバー/ポール・フェイグ
ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー/オリヴィア・ワイルド
TENET/クリストファー・ノーラン
ゲームチェンジャー: スポーツ栄養学の真実/ルイ・シホヨス
Cowspiracy: サステイナビリティ(持続可能性)の秘密/キップ・アンデルセン、キーガン・カーン

マトリックス いまさら観るシリーズと題して観た(シリーズは2つめで終わった)、いまの技術で観たらもどかしいとかそういうの全然とっぱらえちゃう、すげ〜面白いね…あとわりとトラウマになりそうなシーン多くて観たの今でよかったな… / M:I いまさらシリーズ第2段 なんかむかし母親がミッションインポッシブルの顔を剥がすムーブがすごい怖かったって言ってよく真似してた(?)んだけど、そこより怖いとこめちゃくちゃありません??と思ってウケた / フォーカス 友人のポヨポヨした感じの人にめっちゃ癒される / search 全編パソコンの画面で展開されるので、パソコンと共に育ってきた世代は博物館でも来てるような気持ちになりますね 画面中に注意が散るというか、パソコン使ってる間と情報の受け取り方が一緒 という見せ方に引きつけられてるうちに話が進み、アッ違和感!!と思った時にはひっくり返されてる / ミス・アメリカーナ 仕事しながら流した 日本の芸能人もなんか変な距離の取り方せずに政治の話してくれたらいいのにね ファブ5が一瞬出てるの見て喜んでしまった / シンプル・フェイバー 英語の勉強に使えるか?と思ってゴシップガールを何話か見たんだけど(たぶんもう若者言葉としては古いんだろうな)、ブレイク・ライブリーの顔って面白いな…という方に意識が脱線してしまい、Netflixで見られる映画を見た 全員自己中!という映画見てるとすごく…遠心力で遠くに飛ばされる感じする… / ブックスマート たぶん半年ぶりくらいに映画館でみた 最高だった〜〜あまりにキャラクター的な人々、その彼らの人間側の部分がちゃんと描かれていること、むしろそれは主人公の側にあった偏見だと気付くこと、「私のだいすきな人の悪口をそれ以上いうのは許さない」と自虐する友人に言い放つこと、映画のすべてが、平成のおわりに、令和に来てほしいと願った世界だった / TENET 映画館2本目。めっちゃ面白かったこれ〜〜考察でよく息子=ニールって言ってる人いるけど、あんなに主人公が「あなたとその息子は守り抜く」って言ってたのにそんなこと考えるワケ…?と思っちゃった / ゲームチェンジャー〜 肉食の環境負荷について、および菜食と健康の関係 というドキュメンタリーとして見た 菜食は健康上問題ないという主張はまだしも、菜食の方が肉食よりおおいに優る!と主張しているトピックについてはなんともヤバめの表現乱発で…あとそれをデータとして主張しちゃうのは理系初心者のわたしでもさすがにマユツバ〜と思っちゃう実験も多い あと男性機能を「男らしさ」と表現して、菜食でも男らしさは保てる!みたいな切り口があったんですが、データの取り方の雑さと、あとなによりその男らしさみたいなのを大前提とする世界をやめないとなんか根本的にダメなんじゃ…とドキドキした / Cowspiracy〜 一個前のを見てウーンなんかもっと多少冷静なやつ…と思って観た これを観てゆるやかに菜食になっていこう…と思ったのでそれはまた別に書きます スーパーで買える肉や卵や牛乳を前にして、それらの生前居た場所を思い浮かべる時、その想像した環境では、私たちが安く手に入れられるだけの量のものは生産できないのだ ということを改めて見せられて、それがすごく重かった ちゃんと想像してる側だから…ちゃんと感謝して食べてるから…と思ってた節があるなと自覚しました

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